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海も、山も、空も、風も、みかんも。
まさに「青を編む」美しいまち、御浜町。

コロナ禍を経て、地方での田舎暮らしを考える人も増えるなか、改めて御浜町の魅力と、実際の暮らしについてまとめました。

御浜町はどんな町?

海・山・空のコントラストが美しい御浜町

南北に長い三重県の南端に位置する、御浜町。背後には紀伊山地がそびえ、雄大な太平洋を臨む、自然豊かな地域です。海岸は、日本一長い砂利浜である七里御浜の中間に位置し、吉野熊野国立公園域でもあります。

熊野古道の風伝峠を越え、尾呂志地区に流れこむ朝霧「風伝おろし」

本州の最南端に近いこともあり、年間平均気温は17.6℃と温暖な地域ですが、夏は内陸地ほど気温が上がることもなく、冬に雪が積もることは滅多にありません。
年間2,300mmと降雨量の多い地域ではありますが、年間を通して雨の日が多いというよりは、一度に降る雨の量が多く、移住した人たちは「雨粒の大きさにびっくりした」と驚かれます。

そして、御浜町といえばなんといってもみかん!温暖な気候を生かして一年中様々な種類のみかんが栽培されていて、「年中みかんのとれるまち」と町のキャッチコピーにもなっています。

御浜町といえば、やっぱりみかん

人口は2023年9月1日時点で約7,980人。町の端から端まで車で走ると、20〜30分ほどの規模感で、海も山も近い、コンパクトな町です。

御浜町での実際の暮らし

自然は美しいし、気候も温暖!でも田舎暮らしは不便も多そう…という不安を抱える方もいるかもしれません。移動をスムーズにしようと思うと自家用車の所有は避けられませんし、都会のように何もかも揃うわけではありませんが、実際の移住者の声の大半は「意外に全然不便じゃない!」なのです。

高知からIターンした牧野さん一家(記事はこちら

住民の方が普段どのような暮らしをしているのか、ご紹介します。

日用品の購入

日用品の購入ができるスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどは町内にいくつもあり、車での移動なので、重い荷物の運搬も苦にならない点はメリットかもしれません。

⚫︎スーパーマーケット

 観光客も多く立ち寄る「道の駅 パーク七里御浜」

町内には、「道の駅パーク七里御浜」や、併設のショッピングセンター「ピネ」があり、産直の野菜や果物、新鮮な地元の肉や魚などが手に入るほか、チェーン展開のスーパーマーケット「オークワ阿田和店」があります。

また、隣の熊野市には「イオン」や、24時間営業の「オークワ」、JAグループが運営するファーマーズマーケット「ほほえみかん」などがあり、こちらでも魚や肉、地元産の野菜などが購入できます。

産直の野菜や魚が手に入る「ほほえみかん」はいつも地元の方で賑わっている
貴重な24時間営業のスーパー「オークワ有馬店」
品揃え豊富な「イオン 熊野店」

⚫︎ドラッグストア

チェーン展開の「セイムス」が町内に2軒あるほか、調剤薬局も複数店舗あります。

国道42号線沿いにある「セイムス 御浜下市木店」

⚫︎その他

「ぐうちょきぱん」のパン

パン屋さんもあります。国産小麦を使った丁寧なパン作りをしている「ちいさいパン屋 クボサンチ」、無添加のふんわりとした優しいパンが多い「ぐうちょきぱん」、パンだけでなくケーキや焼き菓子も豊富な「パン工房 つくんこ」など、地元に愛されるお店ばかりです。

また、車で20〜30分ほどの和歌山県新宮市には、2023年に、三重県・和歌山県では最大規模の「無印良品」が誕生したほか、「ニトリ」や大型のホームセンター「コメリパワー」などもあります。

そのほか、直接買いに行けずとも、今はインターネットの時代。宅配ももちろん問題なく届くので、ネットショッピングでなんでも揃えることが可能です。

病院関係

暮らしを考える中で、その地域の医療体制は重要な要素のひとつ。子育て世帯や、高齢の方にとっては特にそうかもしれませんが、御浜町には様々な医療施設があります。

⚫︎町内の医療施設

紀南病院の本館は2016年に建て替えられたばかり

まずは、三重県最南端の総合病院である「紀南病院」があります。基本的な診療科は揃っており、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟などがあるのが特徴です。

内科、外科、整形外科、耳鼻科、歯科などの開業医が町内に複数あるほか、動物病院もあるので、ペットを飼われている方も安心して暮らすことができます。

調剤薬局が隣接するクリニックも複数あり

⚫︎町外の医療施設

町内にはない婦人科、産婦人科、皮膚科なども、車で15〜30分の熊野市・新宮市まで足を伸ばせばあります。出産のできる病院も複数あるほか、美容施術を受けることのできる皮膚科もあります。

教育機関

医療体制とともに、子育て世代にとって気になるのが地域の教育体制。御浜町には、認定子ども園から高校までがあり、安心して子育てをすることができます。

⚫︎認定子ども園

認定こども園 志原保育所

町内には2軒の認定子ども園があり、生後6ヶ月から小学校就学前の児童が通うことができます。条件はありますが、スクールバスや園児送迎バスの利用も可能です。

⚫︎小・中学校

御浜小学校

町内には4つの小学校と3つの中学校があります。小学三年生の児童を対象とした「かんきつ学習会」があり、町内で採れるみかんの種類や栽培方法について学んだり、糖度計を使う体験、農園や選果上の見学がある点が御浜町ならではです。

仕事などの事情で日中に保護者が家にいることのできない家庭を対象に、町内に二か所の放課後児童クラブもあります。

⚫︎高校

地域密着型の授業も多い紀南高校

三重県最南端の高校「三重県立紀南高等学校」。紀南高校は「地域とともにある学校づくり」を進めるコミュニティ・スクールで、保護者や地域との関わりが深い学校でもあります。「東紀州学」や「地域産業とみかん」など、地元の魅力を再発見できるような授業が展開されているのも特徴です。

町内にある高校は紀南高校のみですが、進路の希望に応じて、熊野市にある木本高校や、県をまたいだ和歌山県新宮市の高校に進学する子ども達もいます。

御浜町の学校情報については、こちらの「御浜町の学校情報」記事に詳しくまとめていますので、是非ご覧ください。

住まいとインフラ

ウェルカムハウス(移住体験宿)

田舎暮らしといえばやっぱり古民家?インフラは整備されているのかな?など、気になる住まいについてメリット・デメリットを含めてまとめました。

⚫︎住まい

御浜町で暮らすとなると、主にほとんどの方が一軒家に住むことになります。都会ではなかなか味わえない、広々とした家に住み、庭でBBQ、なんてことも夢ではありません。大家さんによっては、賃貸物件であってもリノベーションなどを許可してくれることもあるほか、庭付き、畑付き、時には山付きなんていう物件もあるなど、探しがいがあります。

家賃相場は、山間部で月1〜3万円、沿岸部で月4〜7万円が相場。一軒家にこの価格で住めるのは魅力的ではないでしょうか。

家探しは、地元の不動産会社を頼るほか、「空き家バンク」を活用するのもおすすめです。

また、移住サポートをしている「ここテラス」では移住相談・家探しの相談に乗ってくれますよ。

ここテラスのスタッフの皆さん

⚫︎インフラ

基本的には都市部と同じように、特に不便はありませんが、いくつか注意点もあります。

電気:関西電力圏内で、料金も都市部と同等です。

ガス:プロパンガスなので、都市ガスと比べてやや料金が高くなっています。

上下水道:阿田和地区以外は下水道の整備がないため、家に浄化槽が設置されていることが多いです。水道代に関しては都市部と同等ですが、浄化槽の清掃費用などが発生します。

通信・インターネット:主要な通信キャリアは問題なく繋がります。インターネットは、地元ケーブルテレビが提供する光回線が比較的低価格で利用できるなど、不便はありません。

娯楽

太平洋を臨み、ハワイ気分も味わえる「七里御浜ふれあいビーチ」

都会のようにいくらでも娯楽施設がある、というわけではもちろんありませんが、海遊び、川遊び、山歩き、釣り、などなど自然の中で遊べる環境はたっぷりと用意されています。

今は音楽や映画なども配信で思う存分楽しめますし、図書室もあるので、そういった施設を利用するのも手です。
(御浜町の図書事情についてはこちらの記事をご覧ください)

それでもたまには都会的な娯楽も必要ですよね。そんな時は、車で2〜30分ほどの新宮市まで足を伸ばせば、映画館、カラオケ、ボーリングなどの施設があります。大都会に行きたくなった時は、大阪や名古屋まで車で3.5hほどですし、高速バスや特急列車の利用も可能です。

御浜町で暮らすのもなんだか良さそう!御浜町への移住を真剣に検討したい、という方は是非「ここテラス」にご相談ください。ここテラスが運営する「御浜町移住交流・サポートデスク」では、移住に関わる住まいのこと、仕事のこと、環境のことなど、さまざまな相談を受け付けています。公開されていない空き家情報などもあるので、一度訪れてみることをお勧めします。

自然豊かな御浜町で、新たな生活を営んでみませんか?

(2023年9月取材 文・本沢 結香)

移住を考える人へ