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オレンジみたいなレモン?

マイヤーレモンをご存じですか?

マイヤーレモンとは、レモンとオレンジの自然交配でできたレモンです。普通のレモンより皮が薄く、表面がツルツルで、果汁が多いのが特徴です。日本で流通しているレモンの多くは海外から輸入されたもので、国内で生産されているものは約12%。マイヤーレモンとなると、国内で生産されるものはさらに少なくなります。

みかんの里しらべによると、三重県御浜町で生産されるマイヤーレモンは160トン、そして、隣町の紀宝町で生産されているのが50トン。この2町で生産される量を合わせると、なんと全国生産量の9割を占めているんです。

なぜ御浜町でマイヤーレモンが作られるようになったのか

マイヤーレモンは御浜町の隠れた特産品となっているのですが、御浜町がマイヤーレモンの生産を始めたきっかけは、約20年前に遡ります。あるみかん農家が、「マイヤーレモンを作らないか」と商社の人に声をかけられたことが始まり。

当時、ニュージーランドから仕入れられていたマイヤーレモンを通年使用したいという希望から、地球の反対側である日本で作れる場所を探していたそう。声をかけられたみかん農家が、「じゃぁやってみようか」と、少しずつ作りはじめた。

それから年月が過ぎ、2018年頃からマイヤーレモンの価値が上がり、生産する人が増えていったのだとか。御浜町では、平均降水量の2倍に近い雨が降ることと、礫質で雨を貯めこまない土壌、そして、1年を通して温暖な御浜町の気候が、みかん同様、マイヤーレモンの栽培に向いています。

見た目と味わいが変わるレモン

マイヤーレモンは10月から収穫が始まります。この頃のマイヤーレモンはまだ青く、グリーンレモンと呼ばれます。この状態は酸味が強く、主にレモン汁などに利用されます。12月になると黄色く色づいたマイヤーレモンが、1月はオレンジに色づいた完熟のマイヤーレモンが収穫されます。完熟したマイヤーレモンはそのままでも食べられるほどで、スイーツなどにも利用されています。

マイヤーレモンの食べ方

マイヤーレモンは果汁が多く渋みが少ないため、ジャムやクッキーといったお菓子はもちろん、サラダや肉料理など、さまざまな料理に使うことができます。10月の収穫開始時期頃に摂れる酸味が強いグリーンレモンの食べ方でおすすめなのが炭酸水やチューハイ、焼酎などに入れる方法。

冷凍庫で凍らせたものを使用すれば、氷も不要です。このほか、はちみつ漬けやジャム、酢の物や揚げ物にもぴったり合いますよ。

12月以降に皮が色づいてから収穫されるマイヤーレモンは果汁が多く甘みが増していることから、ケーキやクッキー、タルトやパイ、レモンカードなどに〇。もちろん、煮込み料理やグリル、マリネなどにも利用できます。

マイヤーレモンを食べるときは、皮ごと食べるのがおすすめです。その理由は、クエン酸やビタミンC、葉酸やカリウムなどの栄養成分が果汁よりも豊富に含まれているため。

疲労解消や免疫力向上、貧血予防や冷え性の改善などの効果が期待できるので、ぜひ、皮ごと利用してみてくださいね。

どこで買える?食べられる?

マイヤーレモンは生食でも加工品にしてもおいしいレモンです。御浜町でマイヤーレモンが収穫されるのは9月から3月頃まで。だいたい10月から2月頃までの期間は産直や無人市等で購入することができます。

すぎもと農園(Link

なかなか御浜に足を運べない、という方におすすめなのが通販やふるさと納税などを利用すること。新鮮なマイヤーレモンはもちろん、マイヤーレモンが使われたジャムやクラフトチューハイ、ビネガーやマイヤーレモン果汁100%ジュースなどが購入できるので、ぜひチェックしてみてください。

御浜町でマイヤーレモンを見かけた際はぜひお試しください。