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農業をはじめる | みかん農家新規就農研修 2月

私はみかん農家になる!三重県御浜町へ移住した研修生コラム11

みかん農家研修

冬本番。暖かい御浜町もそれなりに寒かった

冬本番になり、暖かい御浜町といえども、雪がちらつく日もありました。

それでも、河津桜が咲き出したり、庭先の椿が見頃を迎えたり。少しずつ春の気配もしてきました。

2月の青い空にピンクの河津桜がかわいい

月は「剪定と枝の片付け」 

2月も1月に続き、たくさん畑に入り「剪定作業」を行いました。

選定した枝が山盛り

剪定をすると漏れなくついてくるのが、「枝の片付け」作業。

剪定した枝を粉砕機(チッパー)で粉々に砕きます。大きな枝は粉砕機で細かくできないので、焼き場のある畑に持っていき、そこで焼却を行います。

私は枝を焼き場の畑へ持って行く担当が多く、剪定した枝を軽トラに積めるだけ積み、運びます。一度になるべくたくさん積んで運びたいので、少し積んでは軽トラの荷台に上がり、枝を踏みつけ隙間を減らし、また降りて枝を積んで、とにかくたくさん乗せ運んでいきます。トゲのあるみかんの木もあるため、刺さって腕や足が傷だらけになることも。。。

大きい畑が多いので、軽トラ3台で向かうこともあったのですが、それでも何度も往復する時もあり、時間のかかる大変な作業でした。

枝を焼き場に集めたら焼却を行います。

火がついた後は、火の番をするのみなのですが、雨の日でも火が強くなることがあるので、必ず鎮火するまで監視します。

焼却は基本的に雨の日に行います。そのため火は暖かいのですが、雨で体は冷える冷える…とっても寒く、体力を奪われました。。。

大切な仕事ですが、じっと待っているよりも体を動かす仕事が私には向いているな、と改めて実感したのでした。

カラマンダリンの収穫

カラマンダリンの収穫は本来3月頃なのですが、あまりにも獣害の被害がひどく、このまま樹に成らせておくと収穫する実が少なくなってしまうとのことで、収穫に入りました。

食べてみたところ、甘味もあるものの酸味が強い。通常より約1ヶ月収穫が早いので当然です。倉庫でしばらく貯蔵し、酸味が減少するまで寝かせておきます。

1月にカラの畑は何度か見に行っていたのですが、また獣害の被害が発生していて、時間をかけてサンテを付けたのに、簡単にとられたところを見てとてもショックでした。と同時に、「これ以上被害が増える前に全部収穫してやる!」と逆にやる気を出して急いで収穫しました。

柑橘の種類の多さを知る

2月の『みかん講座』は、ちょっと変わり種。“カンキツの品種系統”というテーマで、柑橘の種類と御浜町で栽培しているみかんを紹介してくれました。

色も色々、サイズも違う柑橘たち

その日に用意された生の柑橘は20種類以上。知っているものもあれば、初めて見た柑橘まで、色々な種類を1日で知ることが出来ました。その他にもたくさん種類があることを先生から教えてもらい、今後、自分が栽培してみたい品種を考えることが出来ました。

三重県カンキツ生産者研修会

三重県園芸振興協会による『三重県カンキツ生産者研修会』が度会郡南伊勢町で開催され、参加させてもらいました。

今年度のカンキツの振り返りや、今後注目されるカンキツの特性と栽培方法などについて聞くことができ、その他にも面白い話を聞くことが出来ました。

その後、南伊勢町の畑の様子を見せてもらえることに。

見せてもらった畑は急斜面で段々畑。湖に地域の畑は斜面が急なことが多いようです。収穫をはじめとする農作業は大変そうだなと思ったのですが、一方で、海が近く見晴らしもいいため、休憩中にお弁当を食べながら、眺める海はきっと最高なんだろうな、癒されるんだろうな、と思いました。

御浜町に来てから、他の地域のみかん畑を見ることがなかったので、段々畑ゆえの栽培方法や、環境が違う中でどのような農業をするか、少しですが考え方の違いを聞くことが出来、とても勉強になりました。

2月に入り、研修先の剪定作業を手伝いに行ったりするだけでなく、自分が借りる畑が決まり、畑の管理が始まったり、今年に入ってから、忙しいながらも就農に向けての準備がどんどん進んでいきました。

オレンジアグリで一緒に研修してきた同期もひと足先に卒業していき、自分自身も“あと少し”と実感が湧いてきます。
まもなく独立して就農となりますが、まだもう少し研修期間も残っているので、焦らず自分のペースで進めていきたいと思います。

きーんと冷たい空気。真冬の海も空も、やっぱり青かった

2月の研修内容メモ

2月上旬

剪定(木の姿を整え、日当たりや、風通しをよくし、病害虫を防ぐために行います )

剪定枝の焼却(剪定した枝は邪魔になるので、ひとまとめにし、雨の日に焼却処分します)

みかん講座

2月中旬

苗木の草引き

カラマンダリン収穫

剪定枝の収集

2月下旬

苗木の草引き

サンテ拾い

獣害対策(この冬、動物の被害が多く、特に鹿がみかんの葉を食べる被害が多く、電柵をし、鹿対策を行いました)

三重県カンキツ生産者研修会

三重県御浜町では、みかん産地を持続可能なものとするために様々な取り組みを行なっており、新規就農希望者へのサポートも注力しています。希望内容・移住時期など、お一人おひとりの状況に合わせた対応を行なっております。

御浜町でのみかん就農について、詳しくはこちらをご覧ください↓

農業をはじめる | 新規就農研修 12月/1月
〜みかん農家になる!三重県御浜町へ移住した研修生コラム〜
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12月編
1月編

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