私はみかん農家になる!三重県御浜町へ移住した研修生コラム10
みかん農家研修
年が明けました。年末年始は休みをもらい、地元兵庫でゆっくり、初詣にも行ったりとお正月らしい正月休みを取ることが出来ました。
研修も残りあと3か月。長いように感じましたが、それでもここまであっという間でした。
研修先のオレンジアグリでは、収穫仕事はほぼ終わりとなり、また新しい作業がこれから待っています。
残りの研修もしっかり学び、頑張っていきたいです。
研修先は畑の面積が大きく、本来は2月に剪定をするところを、1月から剪定仕事が始まりました。
「剪定(せんてい)」とは、枝を切る(間引く)こと。枝が伸び放題になり、木や園地全体の日当たりや風通しが悪くなると、しっかり消毒ができず、病害虫の原因になってしまいます。また摘果・収穫の際にも効率が下がるため、良いみかんができません。そのため、毎年枝の剪定を行うのです。
サポートリーダーに、選定の論理を教えてもらいながら、作業を進めていきます。
最初は訳が分からず、怖がりながら剪定を行いました。ですが、畑が多い分みかんの木も多く、それなりのスピードで作業を進めないと、間に合わなくなってしまいます。
何度も教えてもらいながら、剪定仕事を進めていきました。
みかんの木は1本1本異なる樹形をしているため、毎回どう切ったら良いのか悩んでしまいました。特に枝の多いみかんの木は、どの枝から手を付けていいのかわからなくなり、さらに時間が掛かってしまいました。。。
ですが、1ヶ月ほど毎日何度も剪定をしているうちに、なんとなく切る枝が見えてきて、みかんが実るところを想像しながら作業が出来るようになってきました。
剪定した後、花が咲き、みかんが実るところをまだ見ていないので、剪定したみかんの木がどうなっていくのか不安もありますが、同時に楽しみでもあります。
同期の研修生が独立に向け借りることが決まった畑の収穫を手伝いました。
品種は「紅甘夏」。
甘夏に比べ、果皮や果肉が赤みを帯びており、甘く酸味がまろやかで、果汁がたっぷり含まれているのが特徴です。
この畑の木はとても大きく、また木の上部になっている実が多いので、脚立や高枝切りハサミを使用して収穫していきます。
脚立や高枝切りハサミを使っても、一番真上の部分は届かないことがほとんどだったので、木に登って収穫します。そんな日々を過ごしていたら、木に登ることにも慣れていきました…。兵庫でアクセサリーショップで働いていた時には想像もしなかった自分の姿です。笑
慣れていったとは言え、木が大きい分高さもあるので、ちょっと登ったつもりでも結構高く、下を見下ろして驚いたり、降りるのに時間が掛かってしまったり、収穫するのに一苦労する木もありました。
ずっと上ばかりを見上げての作業だったので、首も痛くなり大変でした。
せっかくなので休憩中に紅甘夏をいただいてみたのですが、時期的に食べるには少し早く酸味が強かったのですが、甘みも強く感じ私はおいしく食べました。
疲れた体には、やっぱりみかんです。
畑も広く収穫にはだいぶ時間が掛かりましたが、終わった後の達成感ときたら。
以前にサンテ掛けをしたカラマンダリンの畑。そこで獣害が発生しました。
低い位置になっている実をイノシシに食べられていたり、猿に器用にサンテを外され、実を食べられていたり。。
そこで、動物に外されたサンテを、再度付けていくことに。
落ちているサンテは前日雨だったこともあり土で汚れていて、さらに落ちた時の衝撃でみかんの果汁が付いていたり。落ちているサンテは、キレイな状態の物がほとんどないのでした。サンテを拾うだけならそこまで大変ではないのですが、中にみかんが入ったまま落ちているので、キレイな状態のみかんを取り出したり(これは簡単)、潰れているみかんも取り出していくという…。これは時間が掛かり大変でした。
落ちているサンテを一つ一つ拾い、中身を取り除きながら、新しくきれいなサンテをつけていきました。
獣害がここまででなければ、この作業は必要ないのです。獣害の多い畑の大変さと、銃が痛く咲くの必要性を痛感しました。
お正月はゆっくり出来た反面、新しい作業が始まったり、獣害対応があったりと、畑仕事はこれでもかとたくさんあり、バタバタした1ヶ月でした。
2月も引き続き剪定作業も続き、みかんの木をたくさん触ることが出来るので、剪定をしっかり理解していきたいです。
この4月に独立する際に借りる畑も徐々に決まりつつあるので、畑で使う道具などを、揃えていきます。
◆剪定(木の姿を整え、日当たりや、風通しをよくし、病害虫を防ぐために行います )
◆剪定枝の焼却(剪定した枝は邪魔になるので、ひとまとめにし、雨の日に焼却処分します)
◆剪定
◆サンテ、袋掛け作業
◆みかん講座
◆剪定枝の焼却
◆収穫(紅甘夏)
三重県御浜町では、みかん産地を持続可能なものとするために様々な取り組みを行なっており、新規就農希望者へのサポートも注力しています。希望内容・移住時期など、お一人おひとりの状況に合わせた対応を行なっております。
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