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農業をはじめる | みかん農家新規就農研修 12月

私はみかん農家になる!三重県御浜町へ移住した研修生コラム⑨

みかん農家研修

温州みかんの収穫も終盤に

畑をオレンジ色に染めていたみかんも、収穫が終わりに近づき、目に映る景色が変わっていきました。同時に、これから収穫を待っている畑には、中晩柑のみかんが成っています。

暖かい御浜町といえども、本格的に寒くなってきて、雪が降る日もあった12月。また、道の駅にある産直市場「みはまロコ」では、温州みかんだけでなく遂に中晩柑も出てきて、いよいよ冬の始まりを実感しました。

今シーズン最後の温州みかん収穫

研修先のオレンジアグリが育てているみかんの品種は、甘夏の未成熟果の枳実(きじつ)、超極早生温州みかん、極早生温州みかん、早生温州みかん、中生(なかて)温州みかん、カラマンダリンと、温州みかんが主なので、12月に入り収穫作業は終わりに差し掛かかってきました。

中生温州みかんが、今シーズン最後の温州みかんの収穫に

収穫時期が一番忙しいので、ほっとする反面、収穫作業期間中の数ヶ月、みかんの色々な表情を見られるのが楽しく好きだったので、寂しい気持ちにもなりました。

温州みかんの種類

ちなみに、温州みかんの種類はたくさんあり、収穫される時期によって分類されます。

12月の収穫時期は中生・晩生温州みかん。「みかん」と聞いて多くの人がイメージするのが、「中生温州みかん」。外皮がオレンジで、糖度が高いのが特徴。
「晩生温州みかん」は外皮が濃い橙色をしていて柔らかく、程よい酸味があるのが特徴。

この5種類の中にもさらに細かな品種があり、温州みかんだけでも100種類以上あるとか!だんだんとみかんの種類にも詳しくなってきましたが、奥が深く勉強は続きます。

濃い鮮やかな色が美しい晩生みかん

色々な畑を通して実感する学び

たくさんの温州みかんを収穫してきましたが、今回収穫をした畑の木はこれまでとは少し樹形が違うみかんの木で、まっすぐ上に伸びているような感じでした。

みかんの色も、これまでの温州みかんに比べて、オレンジ色味が強く感じました。

この畑では、木の間隔の狭い所が多く、畑の奥に進むのも枝に引っかかって通りにくかったり、みかんを入れるポテの置く場所に迷ったりと、一苦労でした。。

収穫時に使うカゴ「ポテ」

続いて、今月もマイヤーレモンの収穫がありました。

マイヤーレモンの木はトゲが多く、収穫に苦労するのですが、ここの園主さんはマイヤーレモンの木のトゲをほぼ切り落としてあり、トゲで腕が傷だらけになることがなく、快適に収穫できました。11月に収穫をしたマイヤーレモンの畑ではトゲに悩まされたので、手間ひとつでここまで変わるのかと驚きました。

また、きれいに整備されている畑で、木の間隔もしっかりあり、収穫作業も早く進みました。

自分もこういった畑を作っていきたいと、目標ができました。

今月は雨の後に収穫する日もありました。そういう時はみかんの木はびしょ濡れ。レインコートを着て作業を行っても体は少し濡れてしまい、気温の低い中、寒さで体力が奪われることもありました。

慣れてきた収穫でも大変なことは多かったですが、それでもやっぱり、休憩時のおやつ「とれたてみかん」は格別で、疲れを忘れさせてくれました。

寒い冬を越えてもらうための大切な工程

11月に続き、「不知火」「カラマンダリン」にサンテ・袋掛けをしていきます。

「サンテ掛け」は簡単なのですが、「袋掛け」は少しコツがいります。

サンテ(ストッキングのような感じ)

「袋がけ」は、あらかじめ袋を膨らませておき、みかんを袋の中央に入れ、枝の上で袋の両端を寄せます。袋の入り口にワイヤーが入っているのでワイヤーを枝に巻き付け口元をしっかり止めて袋掛け完成です。

これを全てのみかんに付けていくのですが、地味で途方もない作業です。

12月末ぐらいに御浜町に寒波が訪れ、その時に袋掛けするのがとてもしんどかった。指先しかほぼ動いてないので、寒さが体に堪えました…。

中晩柑は大きな木が多いので、木に登ったり、脚立を使ったりと少し時間か掛かり、しかもこの時期は日が暮れるのも早いため、効率よく作業を進めていかなくてはいけません。

コツコツと繰り返す地味な作業は好きなので、袋掛け自体は苦に思っていなかったのですが、かける果実の多さと、寒さに気が滅入ってしまう日もありました。

すべて袋掛けが終わった時の達成感ときたら!!!!(涙)

農林水産課で、独立に向けた園地の相談もしました

研修先の大掃除

1年の締めくくり。今年お世話になったオレンジアグリの事務所と倉庫を掃除・整理整頓しました。

1年分の汚れが溜まっていて結構大変でしたが、一日かけて掃除をしきれいになると、気持ちがいいですね。

私は掃除が得意ではないので、独立就農したら定期的に掃除の日を作ろうと思いました!笑

年末の風物詩:選果場には不要になったマルチシートが農家から運び込まれます

さて、あっという間に年末!
忙し過ぎて、9月から12月の年末まで、生活のための買い物以外で町外に出ることが出来ず、全然どこかへ遊びに行くことが出来ていませんでした…

年末は研修がお休みだったので、久々に地元兵庫県に帰り、犬と公園に遊びに行ったり、家族や友人に会い、みかんを届けたり、ゆっくりすることが出来ました。

9〜12月、あっという間に駆け抜けたー!

また研修が始まれば忙しくなると思うので、しっかり休息をとって、残り3ヶ月の研修に励みたいと思います。

毎月「みかん講座」の開催される役場の3階からの景色
年末前に道の駅パーク七里御浜で見つけた「無人市」。豪快!!

12月の研修内容メモ

12月上旬

収穫(中生温州みかん)

選果(収穫したみかんを傷や痛み、大きさ別に選果していく作業)

みかん講座

12月中旬

収穫(中生温州みかん)

選果

サンテ、袋掛け作業

みかん講座

12月下旬

収穫(中生温州みかん)

選果作業

大掃除

三重県御浜町では、みかん産地を持続可能なものとするために様々な取り組みを行なっており、新規就農希望者へのサポートも注力しています。希望内容・移住時期など、お一人おひとりの状況に合わせた対応を行なっております。

御浜町でのみかん就農について、詳しくはこちらをご覧ください↓

農業をはじめる | 新規就農研修 10月/11月
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10月編
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