尾呂志の田園風景を眺めながら、地元産の新鮮野菜を使った料理が楽しめるカフェ
道の駅パーク七里御浜から車で約15分。旧保育園を利用した、Mikan Hotel併設の地元民と旅行者を「つなぐ」カフェ。
オーナーをつとめる熊野市出身の山本さんは、様々なご縁があり2009年9月に尾呂志に移住。そして2022年3月に「Cafeつなぐ」をオープンしました。
客席はたっぷりの16席。木の温もりを感じられる店内は、どこか懐かしく落ち着いた雰囲気。
夕方にはテーブル席でコーヒーを飲みながら談笑する地元客の姿も。
カウンター側の窓の外には緑に囲まれた田園風景が広がり、背後には山々がそびえます。
飲食店での経験も豊富な山本さんのこだわりは、なるべく地元産の食材を使用すること。
尾呂志を中心に町内の農家の野菜をふんだんに使っています。
カフェの一番人気メニューは、インディアンパスタ。アルデンテめのパスタにカレーを乗せたもので、食欲をそそるスパイスの香りが特徴。しっかり野菜の形を残すのが山本さんのこだわりで、すりおろしショウガとにんにくがアクセント。
「バイト先でピラフを作っては、リピーターさんを増やしてたのよ(笑)」
学生のころから喫茶店やフランス料理店にホテルなど、様々な業態での経験があるという山本さん。
ほんのり甘いピラフは、たまごの味がしっかり感じられます。
つなぐの店主である山本さんは、人を癒すヒーラーとしての顔を持つ。
「食べた人のエネルギーになるものを作りたい…」と思いを強めたのには、入院生活が長かった息子さんとの闘病生活がある。
「大病を患い、入院生活の長かった息子にせめてもの楽しみをと、たまに一緒に食べる家での食事には腕によりをかけてきました」
山本さんの献身的なサポートの甲斐あって息子さんは回復し、現在は三重県内で元気に働かれている。
「つなぐCafeに来て下さった皆さんにも、パワーを与えられるような料理を提供したい」
今後は石清水豚を使用したテイクアウトメニューの開発や、リトリートツアーの企画など、色々やってみたいことがあると語る山本さん。
紀伊半島熊野、御浜町尾呂志地区で、人同士を「つなぐ」取り組みは続く。
食べる
保存料や防腐剤を使用しない、こだわりの素材で作ったドーナツ専門店。
若き2代目店主が営む、郷土愛に溢れるアットホームなうどん店。
御浜らしさが詰まったブレンドコーヒーをご用意。みかんジュース飲み比べができるカフェ