100年以上の時を経て蘇った、希少な国産紅茶「アッサム茶」
御浜町山間部の尾呂志(おろし)地区では紅茶のアッサムが栽培されています。
アッサムは自然な甘みと力強いコクが特徴の紅茶です。尾呂志産のものはアッサム特有の風味を持ちながらもあっさりしていて、食事、和食にもよく合います。
アッサムの原産はインド北東部の地域ですが、なぜそれがこの尾呂志地区にあるかというと、話は約150年前に遡ります。
明治10年にインドから日本にアッサムの種子が持ち帰られ、三重県を含む全国7か所に種子が配られました。
三重県ではその種子は当時の県庁にて保管されていましたが、御浜町出身の山田彦四郎さんがこれを持ち帰り、尾呂志地区にてアッサムの栽培を始めました。
御浜町の温暖多雨な気候が原産地と似ているためか、アッサムは順調に生育したものの、家庭用の番茶としてわずかに利用される程度でした。
しかしその後、平成に入り全国7か所に配られた種子のうち、現存しているものが全国でここ御浜町尾呂志地区だけという事が判明します。
平成11年には、この貴重な資源を後世に残そうと山田彦四郎さんのひ孫の山田信行さんと有志の方々で「アッサムティ21」が結成され、残っていた原木を増殖し、平成17年には「アッサム茶」として商品化しました。
■茶葉の購入「さぎりの里」「みはまロコ」にてお求めいただけます。
■アッサムティーを飲む「さぎり茶屋」、「キイカフェ」では、淹れたてのアッサム茶をお楽しみいただけます。
100年以上の時を経て蘇ったアッサム茶をぜひ味わってみてください。
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