地元の食材を活かした彩り豊かなメニューが楽しめる
道の駅パーク七里御浜から車で約10分。御浜町志原にある「cafe and 寿司Barじぇしーおじさん」。
店主のこだわりが随所に
扉を開くと、木造りのぬくもり溢れる空間が迎えてくれる。アメリカンな雰囲気で、昔からカフェが好きだったという店主の好きを凝縮したような、遊び心溢れる空間が広がる。
じぇしーおじさんでは、ランチのメニューは基本的に月替わり。訪れるたびに新しいメニューと出会えるのも楽しみのひとつだ。夜のメニューは予約制でコースとなる。
提供するお食事において、店主の森さんが大切にしているのは「彩り」。味を堪能する前に、目からも美味しさを楽しんでもらいたいという想いからだ。
確かに、色鮮やかなメニューがテーブルに運ばれてきた瞬間、思わずワクワクしてしまう。
寿司の基本となるお米・お酢は御浜町産にこだわる。その他の食材もできる限り近隣で揃えているという。
また、元寿司職人の店主だが、カレーメニューも人気だ。
そしてランチについてくるデザートは、店主の奥様 亜木子さんが担当している。「今日はどのスイーツにしようかな」と、楽しみながらメニューを決めているそうだ。
メニュー以外の店舗運営のこだわりとして、店主の森さんは日頃から店内の衛生面に対してかなり気にかけていると話してくれた。
事実、どこを見渡しても店内は厨房も含め隅々まで手が行き届いていて、開店から8年経っているようには到底思えないほどピカピカだ。感じる居心地の良さは、木の温もりだけではなかった。
なぜ「じぇしーおじさん」?
「店名にインパクトが欲しかったんです。僕が移住者なので、知り合いのいない場所でお店を始めるにあたり目立つ必要があるなと思って。」
と、森さんは店名の由来を教えてくれた。
アメリカのコメディドラマ『フルハウス(1987年~1995年)』に登場していた『ジェシー叔父さん』という人物の大ファンだったことから、その名前を拝借して店名にされたと言う。
「ジェシー叔父さんは決して勉強ができる方ではないけど、一生懸命好きなことを続ける純粋さを持っている。そういう所に憧れていますし、自分もそうありたいと思います。」
御浜町へ移住したきっかけ
愛知県岡崎市出身の森洋太さんの前職は寿司職人。県内の寿司店で勤務しながら、いつか自らのお店を構えたいと思うように。
そんな折、奥様の地元である御浜町へ引越しをする話が浮上。岡崎市に住んでいる頃から御浜町に何度か足を運ぶ中、自分の肌に合っていると感じていた。
「当時、愛知からこちらに通っていた頃、御浜町はランチの選択肢が少ないなと感じていたんです。僕がお店をやることで、少しでも選択肢が増えたら嬉しいな、と。また、御浜町だったら自分らしいお店が出来るのではと思いました。当時、ちょうど愛知県から三重県に事業展開しようとしていた工務店さんとご縁を頂いて、店舗と自宅の建築、開店準備と家の引っ越しを、同時にスムーズに進めることが出来ました。御浜町に拠点を移すことを決めてから、オープンまではあっという間でした」
と、当時を振り返った森さん。2016年に家族で御浜町へ移住し、同年5月に「cafe and 寿司Bar じぇしーおじさん」を開店した。
御浜町での生活
「御浜町の生活はいかがですか?」と尋ねると、「とても充実している」と答えてくれた森さん。普段はお店運営の傍ら、趣味のギターや家庭菜園を楽しんでいる。家庭菜園を始めてから1年ほどだそうで、育てている野菜はサツマイモや大根、玉ねぎなど。収穫した野菜たちはお店で提供することもあるとか。
今後の展望
じぇしーおじさんには最近、外国人観光客の姿も見えるようになってきた。今後は「地元の食材をもっともっと使っていきたい」と意気込む。
2024年5月に創業8周年を迎えた「じぇしーおじさん」。型にはまらず変化を続ける、店主のこだわりが詰まった料理を味わいに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。
食べる
尾呂志の山里の中、高級岩清水豚のトンカツやハンバーグが食べられる御食事処。
御浜らしさが詰まったブレンドコーヒーをご用意。みかんジュース飲み比べができるカフェ
買う
採れたての美味しいみかんを買おう!